Stray考察
まえがき
Strayは2022年7月に発売されたアドベンチャーゲームです。
可愛いネコを操作して走り回り飛び回り、クリーチャーから逃げたりカーペットでツメを研いだり足元スリスリしたりするゲームです。
詳しくは下記リンクをご参照ください。
Strayはとにかく猫ちゃんが可愛いゲームです。「それでいいじゃない」という感じもしますが、世界観も魅力的なゲームなので、分かっていること・分からないことを自分自身でも整理するために書いていきます。
なお、メモリはすべて見ましたが、実績コンプリートはしていない状態での考察です。また、日本語版のみプレーしています。
内容は個人的な見解です。見落とし・見間違い・勘違い・見当違い等、いろいろあるかと思いますが、ひとつの見方と思ってご容赦いただければと思います。
【以下、ネタバレ注意】
以降はネタバレの文章、スクリーンショットが含まれます。ご注意ください。
考察
人間について
なぜシェルターで生活するようになったか
地上は何らかの理由で人間が住めない環境になり、人々は地下シェルターに避難しました。B-12によると
アウトサイドは大惨事でした。植物は育たず、人も住めず、危険なだけの場です。
という状態だったようです。
シェルターではどのような生活だったか
シェルター内にも社会階級が存在していたようです。シェルターは上層・中層・下層に分かれていました。
中層で出たゴミは下層に投棄れていました。ゴミ処理を担っていた会社「NECOコーポレーション」が不法投棄していました。
警察・警備兵ロボットは最初は住民を犯罪などから守るために作られましたが、シェルター内で伝染病が発生し状況が悪化すると住民をコントロールするための道具になりました。
街の状況が悪化するとグループが成長して、見張兵は悪の力を持つ集団となったのです。見張兵は街を管理するための最高のツールでした。従順で、絶対的で、疲れ知らずで。人間が消え去った後も、彼らは支配を続けました。
下層の住民であるB-12(科学者)もミッドタウンに行き酒を飲んだり食事をしたり、普通に生活していた時期もあったようですが、伝染病が発生してからは階層間の移動もできなくなったようです。地下鉄の駅は封鎖されていました。
シェルター内の人間はどうなったか
シェルター内で伝染病が発生し、人間は全滅しました。
全滅したのはシェルターに避難して最初の世代だったと考えられます。
B-12がアウトサイドの壁画を観たときに
遠い昔、行ったことがある気がするのです。(中略)何故こんな記憶があるのでしょうか?この記憶はどこから来たのでしょうか?
と言っており、B-12(科学者)がその景色を直接観た記憶があることを示しています。
他のシェルターの人間はどうなったか
最上階のスクリーンに「WalledCity99」と表記されており、同様のシェルターが98個以上存在する可能性があります。
しかし、他のシェルターの人間たちがどうなったのかはゲーム内で明言されていないため判りません。
ZURKについて
何者か
ロボットたちを捕食する生物です。卵のようなもので増殖します。紫外線が弱点です。
NECOコーポレーションが、下層に溢れるゴミを処理するために使用していました。人間が全滅したあとに突然変異・制御不能になり、ロボットたちを襲い始めました。
最後にどうなったか
シェルターの天井が開き、地上のZURKは太陽光によって一掃されました。地下や屋内には太陽光が届かないため、全滅はしていないと考えられますが、ひとまずスラムのロボットたちは安全になったようです。
ロボットについて
どのような存在か
ロボットはAIですが、下層・中層の多くのロボットは個性を持っており、人間のように振る舞っています。感情があり、音楽や踊りを楽しんだり、絵を描いたり、哲学的な思考もします。
最初は掃除ロボットとして開発されましたが、いつしか人間の真似をするようになり、進化(モデルチェンジ?)していくうちに個性を獲得しました。
ロボット語とは何か
ロボットたちが生み出した独自の言語です。B-12の科学者がネットワークにアップロードされたあとにこの言語が生まれたようです。
この言語は有志によって解読されているそうです。自分でもゲーム内標示の翻訳を試してみましたがうまく読めないものがありました。
B-12について
B-12は何者か
人間の科学者の記憶がアップロードされたコンピュータです。B-12の筐体はゲーム内世界で市販されていたオモチャのロボットです。
科学者が伝染病で死ぬ間際に、自身をロボットにアップロードしようとしましたが、トラブルにより下層のコンピュータネットワーク内に閉じ込められていました。
アップロードに使った装置にメモが貼られており、「うまくいきますように」と書かれています。開閉部分に貼られているので、科学者が中に入った後に貼られたはずで、恐らくロボット(科学者の手伝いをしていたときのB-12)が書いたものと考えられます。
その後、数百年をネットワーク内で過ごし、その間にロボットの言語を習得しました。
アップロードの過程でロボットの記憶も混ざっているようです。科学者と一緒にゲームをプレイした記憶など、ロボットとしての記憶も持っています。
科学者は何者か
下層に住んでいました。家族がいましたが伝染病で亡くなっています。本人も伝染病で死亡しました。
科学者の部屋に"WallCity99 InternationalUniversity"の証書が飾られています。詳しい内容は分かりませんでしたが、2198年と書かれているように見えます。
わからないこと
野良猫は何者?
このゲームの主人公"野良猫"についてゲーム内で詳しいことは語られません。
エンディングで目が光るシーンがあり、高所から落下して明らかに負傷しているのに回復するなど生物離れした能力があるため、ロボット説もあるようです。もしロボットだとすると、野良猫(プレイヤー)はB-12の言葉を理解できているようですが、ロボット語は理解できないことは辻褄が合わない気がします。(ゲーム的な理由?)
伝染病の原因は何?
ゲーム内で伝染病の原因を直接言及している箇所を見つけることができませんでした。
世間ではZURKの元になったバクテリアが原因という説があるようです。
"インサイドウォール"はどこ?
ゲームのスタート地点"インサイドウォール"とはどこだったのでしょうか。野良猫はシェルターの外から内に迷い込み、外に帰る方法を探していました。
しかし、"インサイドウォール"というチャプター名は、"壁の内側・内部"という意味ともとれます。
また、一部の扉やドラム缶にはロボット語のような標識があります。ロボット語がシェルター内で発達したことを考えると、シェルター外にその文字が存在する理由はわかりません。
ロボットの”子供”とは?
ロボットにも子供らしい個体が存在しています。スラムにはDocとSeamusという親子関係もありました。ロボットの子供や親子関係はどのように生まれたのでしょうか。
子育ては大変ですが、大人たちは子供を大きな愛情をもって育てました。DocはSeamusに会いたがっています。それも同じことでしょうか?
上層のロボットはなぜ無個性なの?
上層にいたロボットは無機質なお手伝いロボットのままでした。下層・中層のロボットとは対照的です。なぜこのような差が生まれたのでしょうか。
ロボットは人間を真似るうちに個性を持つようになったと言われています。上層の人間は無個性だったのか、人間味がなかったのかもしれません。伝染病が蔓延したとき中層・下層を見捨てたこととも関係あるかもしれません。
時計の文字盤が16時まであるのはなぜ?
シェルターでの生活に適したサイクルが16時間だったのでしょうか。上層の時計も同様でしたので、人間が生活していたときからこの時計を使用していたようです。
上層にロボット語の新聞があるのはなぜ?
ロボット語は人間が全滅したあとに発生した言語と考えられます。それなのに、無個性なロボットしかいない上層にロボット語の新聞があるのは不思議です。上層のロボットは振る舞いが異なるだけで、実際は下層・中層と同じように個性のあるロボットなのでしょうか。
B-12はどうなった?
B-12は自身を犠牲にしてシェルターを開放しました。
エンディングムービーの最後に機械のモニターが点滅するシーンがあります。B-12がシェルターのコンピュータ内で生きているのでしょうか。
感想
最後にStrayの感想です。
人間は滅んだけれどロボットが人間らしさを受け継いで生き延びた、というストーリー・世界観が面白かったです。警備兵や刑務所での拷問など、人間の負の側面もしっかり受け継がれているのも感慨深いです。
WindowsPC上のApacheで動いていた古いpukiwikiをdockerのApacheに移行した件
概要
(色々あって)自宅のWindowsPCのApacheサーバ上でひっそり稼動していた個人的用途のpukiwikiを、UbuntuPCのDockerに作ったApacheサーバに移行したとき作業内容を備忘録として残します。
作業
- サーバ準備
- データ移行
作業メモ
Dockerインストール手順
こちらの記事を参考にさせていただきました。感謝。
ubuntuでインストールするために必要な準備
sudoグループにユーザを追加
sudo gpasswd -a 新しいユーザー名 sudo
rootでインストールコマンドを実行
sudo su -
apache-phpコンテナを起動する方法
こちらの記事を参考にさせていただきました。感謝。
pukiwikiバージョンアップ
これまで使っていたpukiwikiはバージョン1.4.7、PHP5.3で動いていましたが、上記記事の手順で作ったPHP7.0のサーバでは動きませんでした。(parse errorが出力される)
php5.3-apacheというコンテナイメージは無いようなので、php5.4-apacheで試してみましたが、こちらも動きませんでした。(画面が真っ白)
pukiwikiのバージョンを最新にアップデートしました。 手順はpukiwiki公式の記事patchにより1.4.7_notbを1.5.0にバージョンアップする手順を参考に、Git Bashでアップデートしました。 その結果、PHP7.0では動きませんが、PHP5.4では動きました。 (個人的用途、かつ、自宅LAN内での使用なので、ひとまず良しとしました)
感想
今回の作業はコンテナの勉強を兼ねていたのですが、今更ながら、コンテナ凄いなと思いました。エンジン(Webサーバ)とデータ(HTML, PHPプログラム)を分離して、エンジン部分はガシガシ作ったり消したりする。サーバ仮想化がインフラ屋さんのための技術だとすれば、コンテナはアプリ屋さんのための技術、という印象。素敵です。